アジアの旅

パキスタン バックパッカーの聖地!?桃源郷フンザを訪れて

桃源郷フンザに呼ばれて、やってきた。

パキスタンのフンザは、世界有数の絶景地だ。しかし、マニアックなバックパッカーくらいしか、その魅力を語る人はいないだろう。実は、ジブリ映画で有名な「風の谷のナウシカ」の舞台になったモデルであるというエピソードや有名作家、宮本輝の「草原の椅子」という小説の舞台でもある。「草原の椅子」は、フンザに興味がある人におすすめの本だ。きっとフンザに行きたくなる。

桃源郷フンザ。旅人の間では、フンザは桃源郷と呼ばれる。その名の通り、素晴らしい絶景が広がる場所で秘境を求めるバックパッカーはこの地を目指す。そもそも、桃源郷フンザとは、どこにあるのか。そして、どうやって行くことができるのか。

フンザは、パキスタン北部カリマバードを指す。一般的な経路は2パターン。

  • 中国のカシュガル国境からパキスタン北部カリマバードへの陸路移動
  • インドのアムリトサル国境からパキスタン北部カリマバードへの陸路移動

パキスタンの治安が悪い印象から、インドから陸路で入国する方法ではなく、中国のカシュガル国境からフンザを目指すバックパッカーが多い。個人的には、インドから陸路でパキスタンに入国。パキスタン南部から中国まで1,300kmに広がるカラコルム・ハイウェイを爆走してフンザを目指す。これこそが、まさにパキスタン旅の醍醐味でもあると思う。

パキスタンと中国を結ぶ道、カラコルム・ハイウェイは想像を絶するほど身体に負担の掛かる道だ。そして、インドアムリトサル国境から1本のバスで直接フンザまで行けるわけなく何本ものバスを乗り継いでフンザを目指すことになる。

わたしは、下記のルートでフンザを目指した。

1日目: アムリトサル(インド) 8:00発→ラホール→ラワールピンディー17:30着(ラワールピンディー泊)

2日目: ラワールピンディー 17:00発(車中泊)

3日目: アーリアバード 16:00着-16:30発→カリマバード(フンザ)17:30着

ほとんど丸3日移動。ラワールピンディーからアーリアバードまで直接運行しているバスは、本数が少ないため注意が必要だ。(バスの運行スケジュールは、変更されている可能性大であるが、参考までに15:00発か17:00発の1日1便しかなった。)キルギット経由でカリマバード(フンザ)を目指す方法もあるが、その分乗り換えの手間が増す。インドのアムリトサルから1日でキルギットまで移動する方法もあるが、体力的にきついのでおすすめはしない。ちなみに、カラコルム・ハイウェイで交通事故はよくことらしく、natco社のバスが安全らしい。

フンザでの生活

到着時は、すでに日が暮れており本当の絶景を観ることはできなかった。翌日、ゲストハウスで目を覚ますと目の前に絶景。これぞ桃源郷。今まで訪れた絶景と呼ばれる場所の中でも、1番の景色で間違いない。

ここでの生活は非常にシンプル。果物がたくさん実をつけており、朝食は果物を食べる。特に、杏と林檎が有名。音楽を鳴らして、ゲストハウスの宿泊者たちと食べる朝食は最高だ。この地を訪れる旅行者は非常に少なく、長居する人がほとんど。日本人旅行者は少ないが、様々な国から来た旅行者と仲良くなる絶好の時間であった。

基本的に昼になると、気温も高くなるので街の人たちは室内での時間を楽しむ。旅行者たちも室内のんびりすることになる。フンザの街から2時間くらい歩けば、イーグルネストホテルという山の山頂につくられた高級ホテルに行くこともできる。フンザの街から高い位置にあり、そこからであればフンザを一望できる。散歩コースとしておすすめだ。

まとめ

本記事は、以前書いた旅行記を編集したものになる。旅の情報は2014年のものになるが、パキスタンの旅行情報としては、かなり新しい情報だろう。パキスタンを旅行する人が圧倒的に少なく、「地球の歩き方」の発行は2009年から新しいものは発行されていない。

今でもフンザの街は変わっていないだろう。フンザ意外にも絶景と呼ばれる場所には、足を運んできたがこの地を超える場所には出会ったことがない。人生に疲れたときには、再度足を運びたいと思える最高の場所だ。