アジアの旅

強制隔離施設での生活について【日本入国・一時帰国】

日本入国してから強制隔離施設での生活

遠路はるばる一時帰国で日本まで帰ってきたが、コロナ禍の現在は外務省の決まりによって全ての入国者に課されている14日間の自主隔離だけでなく、「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」に指定されている国からの入国者に関して検疫所が確保している指定された宿泊施設で指定された期間待機することが義務付けられている。この指定された期間は滞在していた国によって大きく変わる。出国先によって3日間、6日間、10日間に分かれている。ちなみに、デルタ株が流行しているインドは10日間に当てはまる。

入国から14日間は自主隔離機関であるため、公共交通機関が使えないことは仕方がないと言えるが、この検疫所が確保している宿泊施設での待機期間が非常に厄介。世間では強制隔離と呼ばれている。そして、隔離期間は日本到着日の次の日からカウントされるため、わたしのように早朝日本に到着した方はプラス1日間を宿泊施設で過ごす羽目になるので注意が必要だ。今回はなんと10日間をこの強制隔離施設で過ごすことになったので、レポートしていく。

日本入国から隔離までの流れについては下記参照

入国から隔離まで【コロナ禍の日本一時帰国】

強制隔離初日

空港での手続きを経て出国ゲートに到着後は、係員に連れられて成田空港到着ゲートから出たところにある強制隔離者用のバス乗り場に移動する。係員に行き先を聞いてみたところ、今回わたしが滞在する宿泊施設は「マロウド・インターナショナル」というホテルであった。事前に調べていた宿泊施設は「東横イン」だったので驚いた。どうやら、宿泊施設は「マロウド・インターナショナル」と「東横イン」の2つに別れているみたいだ。宿泊施設に到着後は、書類に記入やサインをして宿泊先でのルールの説明を受ける。事前に調べていた「東横イン」ではコンビニでのお使い制度なるものが存在するようであったが、「マロウド・インターナショナル」にその制度はないらしい。お使い制度とは、ホテルのフロントに頼めば併設されるコンビニでお願いした商品を購入してくれる制度。しかし、その代わりに「マロウド・インターナショナル」では、インターネットで注文したものを部屋まで届けてることが可能だそうだ。アマゾンや楽天で注文すれば翌日には受け取れるかもしれないが、生物の配送は非常に難しいので使い勝手が悪い気がした。また、楽天やアマゾンでは大量購入が基本なので1,2個の商品の購入ができない。また、隔離施設での滞在後にワクチン接種をする方は事前に書類に記載する欄もあるが、宿泊施設到着時に係員に伝えておくとスムーズだ。

全ての説明が終わると用意されていたお弁当を持って部屋に移動。ついに隔離施設での生活がはじまる。

強制隔離施設3日目

強制隔離施設での朝は早い。毎朝8時には朝食のアナウンスで起こされる。食事は朝食が8時、昼食が12時、夕食が18時と決められている。係員からのアナウンスで準備ができましたと連絡があれば部屋の前に用意されている椅子の上から準備されたお弁当を取る仕組み。部屋の扉はオートロックになっているので扉を閉めないように身を半分乗り出してお弁当を取ることになる。お弁当にはスープとお水が毎回ついてくる。毎食似たような食事なので10日間も滞在すれば3日目からは「もうええでー」となるが拒否することはできない。何せ他に食べるものはない。隔離期間中は、宿泊施設で用意されたお弁当以外のものを食べることはできないので、出国先で事前にコーヒーやお菓子などを持ち込むことをおすすめする。特にコーヒーがないと1日がはじまらない人には死活問題だ。また、強制隔離施設ではお酒は持ち込みも禁止となっているので注意が必要。持ち込んでもバレるようなことはないだろうが、禁止されている。ちなみに、タバコはホテル到着時に禁煙室か喫煙室か選択できるようになっている。しかし、タバコの購入も不可なので、必要な量を持ち込む必要がある。

また、隔離期間3日目、6日目、10日目にはPCR検査が行われる。PCR検査が行われる日は朝7時からのアナウンスで起こされる。アナウンスの後に、部屋のドアノブに準備された検査キットに唾液を採取して検査員が部屋に来ることを待つ。7時半から8時頃には回収されてしばらくしてから朝食が準備される。尚、PCR検査の結果は採取した当日のお昼ごろに部屋に電話がかかってきて知らせてくれる。

隔離施設への滞在中はシーツやタオルの交換まで全て自分ですることになる。フロントに電話をするとお弁当と同様に部屋の前にシーツやタオルを準備してくれる。また、飲料水が必要な場合もフロントに何本か必要か連絡すると追加で準備してくれる。飲料水はお水とお茶がある。飲料水としか記載がないため、お水しかないと思っていたが滞在3日目にしてお茶もあることを知ったので、それ以降はお茶を注文した。

強制隔離施設10日目

強制隔離施設での最終日はPCR検査からはじまる。7時からPCR検査を行い、結果が出るのはお昼過ぎ。検査結果によって、強制隔離施設での出所が確定する。はれて強制隔離施設から出所が確定した人たちはホテルから用意されたバスに乗り成田空港に戻る。成田空港以外に戻る選択肢はない。これにて、強制隔離生活は終了。ちなみに、強制隔離施設からの出所は10日目の16時頃なので、10日目から動けるようになる。宿泊先を変更する方は注意が必要。わたしは空港に戻った後にワクチンを接種することを伝えていたため、通常より少し早めの14:30に開放された。急いでワクチン接種会場ヘ向かい、同日中にワクチン接種も終えることができた。