アジアの旅

ルクラからトレッキングスタート〜いきなり200m下山!?最初の村パクディン【2021年エベレスト街道3パストレッキング②】

早朝のフライトでルクラへ!幻のエベレストビュー

エベレスト街道トレッキング初日。早朝6時のフライトでカトマンズからエベレスト街道の出発地である「ルクラ」に小型飛行機で移動する。早朝5時に「フジホテル」を出発して、空港へ向かうが4時起きは辛い。どうやら早朝のタクシーは簡単に捕まらないらしく、事前に現地旅行会社に空港までの車を手配してもらった。また、宿泊しているフジホテルでは早朝フライトの宿泊者のためにお弁当を準備してくれるので頼んでおいた。お弁当はサンドイッチとゆで卵と果物ジュースというシンプルな軽食だが、これからトレッキングをする者のお腹を十分に満たしてくれる。後日知ったが、どこのホテルでも似たようなサービスがあるらしい。早朝に出発する朝食付きホテルに宿泊しているトレッカーは、このサービスを活用しない理由はない。どちらにしてもルクラに到着後にはトレッキングがはじまるので何かしらの軽食を持参した方がいいだろう。

噂に聞いていたが、カトマンズ⇆ルクラ間のフライトは有視界による飛行のため、ルクラの天候不良によって度々フライト遅延やキャンセルが発生するようだ。数日に渡ってフライトが全キャンセルになり、陸路移動をしたなんて笑えない例もあるらしい。幸い、わたしのフライトは運も味方して、定刻に出発した。ここでも心配は杞憂に終わる。

実はこのフライト、運が良ければ飛行機から早速エベレストが見えるフライトでもある。エベレスト側が左側の座席になるので、座席を選ぶ時は左側に座る必要がある。わたしは事前に知っていたため、エベレスト側の席を確保。しかし、肝心のエベレストを発見することが出来ず、呆気なくルクラに到着することに。結局、運が良かったのか分からないフライトだった。尚、座席はツーリストが少ないためか自由席であったが、通常時は座席指定が必要らしい。

エベレスト街道3パストレッキング開始

テンジン・ヒラリー空港(ルクラ)はヒマラヤ山間部の辺境にあるため、世界で一番危険な空港と言われている。この空港に降り立たずしてエベレスト街道トレッキングは開始できない。空路で来たトレッカーたちはここからトレッキングを開始する。この地に空港ができて以降、ほとんどのトレッカーは空路でルクアにやってくる。

今回のわたしのトレッキングルートは3パストレッキングと呼ばれるエベレスト街道で最難関のトレッキングルート。21日間の日程でエベレストベースキャンプ、カラパタール、ゴーキョリなどのメジャーな場所だけでなく、チョーラパス、レンジョパス、コンマラパス全てを峠越えを行う。どれも5,000m級の峠越えでタフなトレッキング。

ルクラからシェルパ族の里ナムチェバザールへ

ルクラに到着後、まずはガイドとポーターと合流して、早速ティーを飲む。これから数週間ティーとは長い付き合いになる。とりあえず、ルクラ(2,840m)からはナムチェ(3,440m)を目指して歩いていく。ナムチェはシェルパの里と呼ばれエベレスト街道屈指の大きな街。高所順応のポイントでもあり、トレッキング用品店、銀行、カフェ、バーもあって何でも揃うらしい。ルクラからは通常2日間のトレッキングになるため、多くのトレッカーが、途中のパクディン(2,610m)又はモンジョ(2,835m)で1泊してナムチェを目指す。わたしもトレッキング初日ということでパクディン泊にすることに。ルクラからナムチェまでは下り道であることに加えて、トレッキング初日ということで気力と体力が有り余っていたのでルクラから4時間くらいでパクディンに到着。予定より早く到着したので、個人的にはもう少し歩けたと少し後悔。時間と体力のあるトレッカーはナムチェの手前の街「ジョルサレ(2,880m)」か「モンジョ(2,835m)」まで行った方が次の日が楽になる。

ルクラを出発して直ぐトレッキングがスタートするが、まず「Khumbu Pasang Lhamu Rural Municipality」のチケットカウンターでチケット(2000ルピー)を購入しなければいけない。この後、ナムチェまで何度かツーリストポリスでの確認が必要になるので、ナムチェまではチケットとパスポートが直ぐに出せるようにしておくことを勧める。

また、エベレスト街道トレッキングは別名「ティーハウストレッキング」とも呼ばれていて、休憩できるロッジが点在しており、休憩を楽しめることも醍醐味になっている。そのため、道草を食うことも度々あるので注意が必要になる。流石にコロナウイルスの影響もあって閉店しているロッジやレストランも多数見られたが、それでも十分すぎるくらいにティーハウストレッキングを楽しむことができる。

最初の村パクディンに到着

パクディンまでの道中は、この時期だからかネパール桜が咲いていた。パクディンは、宿泊できるロッジが数軒点在するだけの小さな村。特に見所はないので、トレッカーたちはロッジでゆっくりするだけだ。宿泊したロッジ(Snowland Hotel & Restaurant)は1泊500ルピーで、トイレ付き。後から振り返っても部屋で充電もできる清潔感のある最高のロッジだった。ここから上に行くほどロッジのクオリティーは下がり、値段は上がって行く。エベレスト街道の物価も年々上昇しているようだ。