エベレスト街道トレッキングまでの準備あれこれ
さて、エベレスト街道トレッキングをすると決めたら、まずは航空券の手配やトレッキングに必要な持ち物の準備をすることになる。わたしもトレッキングで必要な持ち物は地球の歩き方やインターネット上に溢れている過去のトレッカーのブログを参考に準備。わたしの持ち物リストについては下記の記事を参考にしてほしい。
エベレスト街道トレッキングに必要な持ち物リスト
トレッキングの経験が豊富な方はこれらの情報だけでも十分かもしれないが、わたしのようにトレッキング経験がほとんどゼロに近い方はインターネット上に溢れている情報では物足りない!もっと細かい情報が欲しい!と思う方もいるはず。わたしも下調べの段階でもっと細かい情報が欲しい!と思った身である。この記事では、わたしがネパールでトレッキングを行う前に知りたかった情報について公開していく。トレッキング経験が豊富な方やネパールを何度も訪れている方には当たり前と思われることも含まれているかもしれないが、そこは承知いただきたい。
エベレスト街道トレッキング中のお金について
エベレスト街道トレッキングをすると決めた次にすることは、航空券や必要な持ち物の準備。これらは通常ネット上に溢れている情報を元に準備を進めて行くが、その中で1番困ることは「トレッキング中にいくらお金が必要になるか」ということだと思う。理由は、エベレスト街道のトレッキング中に必要なお金(経費)は、トレッカーのトレッキングスタイルや生活スタイルによって大きく異なるためである。1日2,000ルピー必要な方もいれば1日4,000ルピー必要な方もいる。その幅は意外にも大きく、トレッキングに必要最低限のお金を持ち込みたいトレッカーを困らせるポイントである。わたしもインターネット上の情報を頼りにお金を持ち込んだが、トレッキング途中で大きな違いに気付いたことで不安な中でトレッキングをすることになった。また、コロナ禍以降にネパールでトレッキングをした人の情報は、ほとんど皆無だったため色々な場所での値上げにも何度も直面した。
わたしが事前にインターネット上で調べたところ大体のトレッカーは1日2,000ルピーから4,000ルピーと計算してお金を持ち込む人が多いようだった。この情報はコロナ禍以前の2020年3月までの情報であり不安であったため、わたしは少しプラスして1日3,500ルピーと計算してお金を持ち込んだ。わたしが実際にトレッキングで使用した金額は1日平均3,300ルピーであった。もし1日3,000ルピーで計算していればお金が尽きるところであった。自分で言うのも何だが、かなり倹約家のわたしでこの金額が必要になるということは通常のとれっかーであれば1日4,000ルピーは準備した方が安心だと思う。また、トレッキング経費を削減するポイントはいくつかあるが、1番経費を左右する要因は飲料水をどうするかである。要するに、水道水を浄水して飲むかペットボトルを購入するかである。わたしはロッジで毎回汲んでもらった水道水を浄水させて飲んでいたため、飲料水代金はゼロで済んだが、衛生面に不安がある方などペットボトルの水を飲むことにすれば間違いなく1日4,000ルピーくらいは必要になるだろう。ガイドに聞いたところ、水道水を浄水して飲むトレッカーは衛生面の不安もあり、国籍問わずあまりいないようだ。事実わたしが出会ったトレッカーたちもペットボトルの水を飲んでいた人が多かった。
下記はわたしがゾンラで払った1日の経費。見ればわかるが、全く贅沢はしていない。
朝食500ルピー(卵スープ)
昼食750ルピー(チーズ焼きそば)
ミルクティー150ルピー
夕食750ルピー(ツナマカロニ)
宿泊費700
合計2,840ルピー
勿論、ゾンラより更に高所であるロブチェまで行けば必要なお金は増えることになり、ゾンラから村を下れば少し安くなる。コロナ禍で値上げをしているロッジも多いと聞いた。わたしの見解だが、基本的に宿泊費は村の場所によって変わることがあっても食事代はどの村でも大きく変化はない。また、わたしの場合は節約のために休憩時のティーを1日1杯と決めており、飲みたくても水をがぶ飲みして誘惑に耐えていた。しかし、普通のトレッカーはティーを1日で2,3杯飲むことになる思われる。ティーはこのエベレストトレッキングの醍醐味でもある。しかし、ティーやスナックを購入すると自ずとお金も多く必要になる。あまり節約を意識しすぎても折角のトレッキングで面白みを失うだけなので思うので、節約を意識しすぎることはあまりおすすめしない。わたしの計算では1日4,000ルピーで計算しておけば不自由のないトレッキングができるはずだ。
エベレスト街道トレッキング中のネット環境と充電
スマートフォンのない時代はトレッキング中にインターネット環境を気にする必要はなかった。しかし、現代社会では標高5,000mの地でのトレッキングと言えどもトレッカーにインターネット環境は必要だ。まずトレッキング当初は標高5,000mの場所でもインターネットを繋げることができるのか!?と不安と疑問があったが、素晴らしいことにエベレスト街道は大抵の場所(ロッジ)であればどこでもインターネット環境がある。しかし、天候状態によってはインターネット環境が不安定なことも多々あるため、常に必ずインターネット環境があるわけではない。それでも、数日間全く連絡が取れなくて困るということはないので安心だ。多くのロッジではWiFi環境が用意されており、どこのロッジであっても料金は500ルピーほど。ロッジに滞在中はインターネットデータは無制限の使い放題であるが、基本的にネットに繋げられる端末は500ルピーで1つ。2つ目からは交渉次第であるが、大体はタダにしてくれた。インターネットを繋げたい場合は、ロッジの店主にWiFiを使いたい旨を伝えて携帯やタブレットを渡すとWiFiに接続してくれる。ネットスピードはあまり良いとは言えないが、場所によっては動画視聴なども不自由なくできる。
ロッジのWiFiにつなげる以外にも事前にSIMカードを用意しておき、携帯回線からどこでもインターネットに繋げられるようにしておく方法もある。ちなみに、こちらの方がコスパが良い。わたしもトレッキング前にタメル地区でSIMカード(Ncell)を購入しておいたため、カトマンズでの滞在中だけでなくトレッキング中でもインターネットに繋げることができた。しかし、これには1つ問題点があり、SIMカードでインターネットに繋げられるのはナムチェまで。それ以降は電波がなくなるため、それ以降の村でインターネットが必要な場合はロッジのWiFiを繋げることが必要になる。SIMカードはタメル地区のNcellでパスポートを提示すれば簡単に購入できる。また、携帯へのセットアップまでしてくれる。
次にインターネット環境が必要な方は充電環境もマスト。インターネット環境を必要としていない方でもカメラの充電など何かと充電は必要になる。まず、充電についてはどこのロッジでも大体500ルピー払えば100%まで充電させてくれる。交渉次第では、時間単位での充電も可能なので100%にする必要がない方は都度交渉してみるべきだ。ちなみに、充電するときは「1端末の充電が100%になるまで」なのでモバイルバッテリーを充電した方がお得。わたしもスマートフォンを充電するだけで500ルピーはもったいないと思い、常にモバイルバッテリーを充電してから必要に応じてスマートフォンやカメラなどのに電力を分配していた。ロッジでは1度に充電できる数も限られており、時間帯によっては混雑するためロッジに到着後すぐに充電することをおすすめする。また、ロッジでの充電にも不安がある方はトレッキング中にソーラーパネルで電力を充電する方法もあるみたいだ。